令和国際大学

グローバルビジネス学科コミュニケーションデザイン学部

2019-04-12 人類が宇宙に出ればUIも変わる

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2001年宇宙の旅」より
  • 先日このブログでも取り上げたゲーム「Monument Valley」が秀逸だった点の一つは、現在まで我々が慣れ親しんできた、「人類の歩行」というものの在り方にオルタナティヴの可能性を示してくれている点だと思う
  • 具体的には、あのゲームでプレイヤーキャラクターは「地表に対して垂直な面」上をも歩くことが出来たというのがそうだ
  • 正確に言えば、「地表と平行な面以外の全ての面を歩行できる」というのが正しいかもしれない

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「Monument Valley」より
  • 「地表と平行な面以外の全ての面を歩行できる」というのが体験として斬新であることは、言うまでもなく、我々が地表と水平な面以外を歩いた経験が無いということに根ざしている
  • だが我々が宇宙に暮らすようになり、冒頭の「2001年宇宙の旅」の画像のように、かつて人類が踏みしめていた大地と違う面を歩くようになれば、それが斬新に受け取られることも少なくなっていくだろう
  • いわば、それが重力に囚われた我々独自の旧世代の感覚と捉えられるようになったとしても、何ら不思議ではない
  • 一つの面だけを意識して設計しておけばよかった時代はその時点で既に終わっており、物理空間内へのオブジェクトの配置は、多面化に対応した「ディメンジョン・フリー」とでも呼ばれるような思想によって導かれていく
  • そしてそのディメンジョン・フリーなレイアウトに慣れ親しんだ人々は、やがてディスプレイ(その頃にそのようなものがまだ存在するのかはわからないが)内でのコミュニケーションもディメンジョンに左右されないものを要求し始めるだろう
  • それがどういう形になるのかは今のところ全くピンと来ないのだが…。